創造への道程

http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_wyeth/index.html ザ・ミュージアムにおいて、アンドリューワイエス−創造への道程(みち)展が開かれている。

アメリカの原風景を描くアンドリュー・ワイエス(1917年−)は、アメリカン・リアリズムの代表的画家です。テンペラの作品が一般的に知られていますが、水彩画家として出発したワイエスは素描や水彩も数多く制作しています。
・・・ということらしい。らしいというのは、私がアンドリュー・ワイエスについて何の知識も持たないからです。以前フェルメール展に行った際に、置いてあったパンフレットの絵が物悲しい雰囲気を醸しだしていて、「あー好きだなー」と、「観てみたいなー」と、そういうことです。
訪れたのは日曜の昼前だったので、混雑も少なく割りと落ち着いてみることが出来ました。前に同じ場所で開かれたエッシャー展の時は、行った時間も夕方近くだったということもあり、おば様おじ様連中が入り乱れて絵に黒山の、というか白髪頭の人だかりで、浅草寺の匂いがしました。行ったことないけど。

ワイエスの絵は多くの場合鉛筆で素描をした後、次に水彩画に取り掛かります。展示作品の中にも《幻影》習作 のように完成に至るまでの制作の一端をみることができ、完成した作品が習作とまったく違うなんてものも存在します。
習作の特徴としては、まず全体の構成を決め、主役となる人、ものに焦点を当てた素描をいくつか描くようです。その素描も俯瞰的に描かれ、もっとも良く見える角度を探しているようでした。
そうして描かれた絵画は、水彩画で紙に描かれることも多く、塗られた部分が浮き出し立体的に見えるのも特徴。
こればかりは実際に展示会に行き、間近で観察しないとわからないことなので、気になった人は足を運ぶことをお勧めします。
《表戸の階段に座るアルヴァロ》の佇まいと、《鋭利な斧》のシュールさ、ワイエスの緻密で繊細な筆使いによって描かれたペンシルヴァニアの閑散とした空気を感じれば、日本の冬もまた違って見えるかもしれません。

あー今フレンドパークにラモスが映ってる。
黄色のつなぎを着て壁に激突しました。
いや、運動神経どうこうの問題じゃなく、ラモス・・・つなぎは緑じゃなくてもいいのか?